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  • 執筆者の写真憲太 膳

HATCH&GO vol.5

エフエム宮崎と宮崎産業経営大学がタッグを組み、「社会で活躍できる人材」を育てるために実施している教育プロジェクト「HATCH&GO」の第5回を、今年度(2023年度)も2024年2月~3月にかけて実施し無事に終了しました。その模様をご紹介します。


このプロジェクトは、今の活況を取り戻す前からずっと青島地区の活性化に尽力されている(株)マエムラ様の協賛でお送りしており、その「青島」をPRするための広告を自分たちの力で制作しリリース、その結果測定までの一連の流れが実習内容となります。


今回のテーマは「新しい青島の遊び方」。

青島は一時期の低迷期を抜け、県内外の様々な資本も投下され地価が上がるなど、ある意味で再生を果たしたとも言えます。その上で、また次なるフェーズで何をすることが出来るか?そんな中、このテーマを設定しました。


昨年度は特別番組を制作しましたが、今回は原点に立ち返り、言葉と音だけというシンプルな手段だけで表現する「ラジオCM」と、静止画と言葉で表現し効果測定がしやすい「インスタ広告」、この2つの制作に取り組んでもらいました。


【制作実習】

(日時) 2024年2月10日(土)、11日(日)、20日(火)の3日間

(場所) 宮崎産業経営大学ラーニングコモンズ(図書館2F)

(参加者)産経大1年生&2年生 参加希望の有志 17名

(制作物)ラジオCM(40秒)/Instagram広告 グループ毎に各1タイプ


■2月10日(土)~Day 1~




例年と同じく、まずは青島の散策。

この日までに「新しい青島の遊び方を探す」ということを意識して、事前に各自青島に足を運んでもらっていましたが、この日は全員で海岸を見たり青島神社を訪れるなどしました。


その後、大学へ戻って初日の授業開始。

私、エフエム宮崎営業部の膳から「ラジオの仕事」について、テレビ宮崎商事の東森さんから「広告代理店の仕事」などについての話。また宮崎産業経営大学の日高教授からは「Hatch&Go これまでの取り組みや、近年の青島の取り組み」などについてお話しいただきました。





■2月11日(日)~Day 2~


2日目のスタートは、おなじみのオープニング・チェックイン。

実習に向けて気持ちをオンに切り替えるため、今日のご機嫌や実習にあたっての心意気などを一人一人発表します。


気持ちが実習モードに入ったところで早速、2日目の実習開始。

「CMコピーの作り方」について、私がワークショップ形式での講義を行い、学生たちに2人1組になってお互いをPRするCMコピーを制作してもらいました。

また普段あまり意識して聴いたことがないという「ラジオCM」について、改めて歴代の名作CMを試聴してもらい、体にラジオCMの感覚を叩き込んでもらいました。


その上で、テレビ宮崎商事の東森さんから、今回の制作テーマ「新しい青島の遊び方」について詳しく説明。これまでのように、すでに青島にある魅力をピックアップするのではなく、ゼロからイチのアイデアを生み出してもらわなければいけないという意味では、過去5年間で恐らく最も難しいテーマなのではなかったかと思います。





この日からの参加となった宮崎産経大の出山先生には、グループワークのスペシャリストとして「相手に物事を伝えるということ」や「グループでのものづくりをすること」などについてお話しいただきました。



午後からは、グループに分かれてのグループワーク。

「青島でどんな新しい遊び方があるのか?」。

意見を出し合いながらグループ内でテーマに対しての理解を深め、様々な切り口を考えていきます。それを単なる情報の羅列ではなく、表現方法も考えたうえで40秒のCMコピーとして原稿に落とし込んでいきます。


この日15時半に控える「中間発表」に向けて、学生たちの熱も高まってきます。








中間発表。

ラジオCMコピーだけを発表するのではなく、ちゃんとクライアントに対してのプレゼンテーションという形で、どのような意図でもって制作したか等、パワーポイントで作った資料とともに発表してもらいました。







今回は初の試みとして、最終的に5チームの作品のうち上位3チームしかラジオでオンエアされないという、シビアな競争を持ち込ませていただきました。

審査員である講師の4人からは、CMコピーの内容はもちろん、プレゼンテーションの仕方についても様々な指摘があり、「はたして本当に、これは青島の新しい遊び方なのか?」「映像のないラジオだと、このニュアンスは伝わらない」「表現ではなく、これじゃ情報の羅列」「スマホを見ながらでもいいが、相手の目も見ながらプレゼンしないと」といった厳しい意見もありましたが、この指摘をチーム内で持ち帰り、ああでもないこうでもないと更に頭を悩ませる「もやもやタイム」が、「創発」を生み出すための大きなカギとなります。

この日はそんなもやもやした状態のまま、実習を終了しました。



■2月20日(火)~Day 3~



実習3日目は、最終発表会。

この最終日を迎える前に、オンラインで講師達から各グループへのアドバイスを行う時間を設け、その上で更に作品をブラッシュアップしてこの日に臨んでもらいました。


10:30。いよいよ最終発表会です。

審査委員である4人の講師は、以下の採点項目を基準に採点を行います。




①「インスタ映えの楽しさを~新しい青島の撮り方~」チーム


②「青島で映画を見よう」チーム


③「おみくじのSNS共有」チーム


④「無限の自由帳~海岸で砂遊び~」チーム


⑤「青島~ジンクス~」チーム


どのチームも、前回のプレゼンから格段に精度が上がって、確実に成長の跡が見られました。最終的な得点としては以下の通りになりました。


とはいえ、審査員の中でもかなり意見が割れて、4位、5位のチームを1位として選んでいる審査員もいるくらいでした。今回オンエアできるラジオCMについては、上位3チームの「ジンクス」「砂遊び」「映画」になりましたが、どのチームのCMもそれぞれに魅力がありました。


また今回は、ラジオCMと並行してInstagram広告の制作にも挑戦してもらいました。

今回グループ毎に作ったラジオCMをベースにしつつ、使用する静止画と言葉を学生たちに考えてもらい、テレビ宮崎商事の制作チームが作ったものを後日、広告として投下。こちらは5チームすべての広告が採用されました。




■2月26日(月)&27日(火)~CMナレーション収録~


上位3チームのCMは、コピーを制作した学生たちによってナレーション収録まで行います。2日間に分けて3チームのCM収録を行いました。








制作したラジオCM(全3タイプ)は、3月15日(金)~29日(金)にエフエム宮崎にてオンエア。またInstagram広告(全5タイプ)は、3月26日(火)~30日(土)に、宮崎県内の男女(全世代18歳~65歳以上)に投下されました。


この経験が、参加した学生にとって、今後の人生においての何らかの糧になったのであれば幸いです。

今年もこのプロジェクトにご協力頂いた関係者の皆様、どうもありがとうございました。














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